新型コロナウィルス(SARS-CoV2)IgM/IgG抗体検査のご案内
最終更新日時 : 2020年07月03日
当院では新型コロナウィルス抗体検査を下記の要領にて実施いたしております
新型コロナウィルス抗体検査を希望される方は、下記内容をお読み頂き、お電話にてご予約の上、ご来院ください。
検査受付時間につきましては、通常診療と調整しながら行っておりますので、まずはご相談下さい。在庫確保に努めて参りますが、状況により検査をお受け出来ない場合もありますのでご了承ください。
◯以前、風邪症状があったので、それが新型コロナウィルスだったか知りたい方
◯元気に過ごしていたが、新型コロナウィルスに感染しても無症状のこともあると知り、心配な方
▪️対象
・発熱から2週間以上経過されている方
・中学生以上の方
・説明事項をご理解頂き、同意書に署名を頂いた方
▪️検査料金(非保険対象・自由診療)
8800円(税込)検査料+検査結果通知書(当日お渡し)
検査キットの選定により変更になることもございます。
▪️院内感染防止対策について
事前の問診や、当日のご体調によりまして検査をお受け出来ない場合があります。
検査は予約制で、通常診療の患者さまと動線を分け、専用スペースにて行います。
▪️検査キットについて
当院では、イムノクロマト法により迅速に抗体を検出する「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体(Artron)」(IgM/IgG)を使用しております。
採血を用い、1 つのカセットで IgM 及び IgG の両方の有無を 15 分~30分で判定できます。
検査キットにつきましては情勢に合わせて今後も検討して行きます。
▪️抗体検査について
抗体とは、ウィルスなど異物が体内に侵入したときに生体の免疫反応によって体内で作られるものであり、ウィルスなどから生命を守るために異物を攻撃する武器となる物質のことです。
一般的な急性ウィルス感染症の場合、血中の抗体は、発症後数日ほどでIgM抗体が出現し、その後、中和抗体であるIgG抗体(予防する免疫)が出現すると言われております。
これまでの検討ではCOVID-19患者における抗体検査において、発症から概ね2週間ほどでIgM抗体が8割の方に、概ね3週間くらいでほぼ全ての方にIgM抗体又はIgG抗体を検出することが確認されております。
▪️抗体検査結果の解釈について
IgM |
IgG |
感染状況の推察 |
|
陰性(ー) |
陰性(ー) |
未感染 もしくは感染初期
|
感染したことがありません。 (※発症から2週間以内は偽陰性といって、本当は感染しているにも関わらず偽陰性と出てしまうことがあります。) |
陽性(+) |
陰性(ー) |
感染初期 |
発症早期(感染後1~7日ないし2週間程度)である可能性が高く、PCR検査、抗原検査などの確定診断につなげる必要があります。 |
陽性(+) |
陽性(+) |
感染中期 |
感染して少し時間が経過している可能性 (約2~3週間以内)周囲に感染させるリスクがあります。 |
陰性(ー) |
陽性(+) |
既往感染 |
感染をして抗体を獲得している可能性 症状も消失していれば周囲に感染させるリスクは低いと言えます。 |
抗体は感染してもすぐには作られませんので、発症してからしばらくは血液中の抗体を測定しても検出されない時期があります。(偽陰性)
このため、現在感染しているかを判断するにはPCR法(患者の検体から新型コロナウィルスに含まれる特定の遺伝子を調べる方法)が向いており、「過去に新型コロナウィルスに感染したか」を判断するのに抗体検査が適しているということになります。
しかし、新型コロナウィルスの免疫応答の研究歴史は浅いことや、検査キットの検出感度も評価の別れるところであり、現時点では正確な診断をするための検査にはなりません。
又、PCR法にて確定診断された患者の中にはIgM/IgG陰性の症例も認めていることなどから、抗体がどのくらいの期間持続するか、抗体が確実に感染を予防するかどうか等についても不明であり、抗体検査の結果をもって「二度と新型コロナウィルスにかからない」という保証や「新型コロナウィルスの非感染の証明」はできないという現状です。
▪️検査に持参頂くもの
①健康保険証(本人確認のため)
②マスクを着用
③検査費用(現金決済のみ)
▪️当日の流れ
①予約時間に、必ず施設の外からお電話にて、到着したことをご連絡下さい。
②専用スペースにて受付(問診)
③検査説明書・同意書に署名
④採血
⑤結果通知
⑥会計
▪️お問い合わせ
仁友クリニック
TEL 03-3372-5121
お問い合わせ時間 AM9:00~12:00 / PM13:30~17:30