今年の6月に喘息の新薬であるヌーカラが発売になりました。

そして3か月が経過しております。

当院では10例近い症例に投与しておりますが、

患者さんのみならず医師もその効果に興味を持っている状況でしょう。

 

以前にも書きましたが、

ヌーカラという薬は、

喘息の炎症の中心となる好酸球を刺激するIL-5という

化学伝達物質に結合することで、

その刺激物質を失活させる作用です。

 

以前から発売されているゾレアとの違いも興味をひかれるところでしょう。

 

しかし非常に難しく、

ゾレアの方が良かったと戻す患者さんと、

ゾレアの時は時々発作で外来点滴を必要とした方が、

ヌーカラの方が調子良いと言ったり

 

好酸球性副鼻腔炎を合併している症例でも、

効果が実感できている方と、

特に変化が無いという方と分かれます。

 

少なくとも現時点で、

どの患者さんは効果があって、

どの患者さんには効果が無いとか、

分類が非常に難しいところです。

 

ゾレアの場合は血清IgEの値が投与量に関係し、

IgEの値も1500までとなっており、

IgEが高すぎるが為にゾレアが使用できなかった方は、

ヌーカラによって発作回数が減り、

ご本人も楽になったと申しておりました。

 

ここまでお読みいただいた方には本当に申し訳ございませんが、

投与しないと分からないというのが現状です。

 

これからも様々な生物学的製剤が発売される予定ですが、

専門家も何をマーカーにして使い分けをするか、

分かっていないというのが現状です。

 

しかし喘息薬を色々と使っており、

ステロイドも常に内服をしているような患者さんの場合は

ゾレアやヌーカラの投与を考える必要はあると思います。

 

一番の問題は価格ですので、

気軽には出来ないとも思います。

でも喘息で様々な支障が出る方は

今の病状を冷静に分析し投与の適応かどうかの判断はした方がいいでしょう。